
心臓や肺などの病気があるわけではないのに、あるストレスをきっかけに、普段以上に呼吸が早くなってしまい、さらに息が苦しい感じ、手足のしびれなどが生じる。過呼吸症候群(過呼吸)といいます。落ち着いてゆっくり呼吸してなんていわれても、苦しい本人はなかなか落ち着いてゆっくり呼吸はできません。手足もしびれるとますます不安になります。
過呼吸では、二酸化炭素が体から抜けていくので、体がアルカリに傾くことにより、血液中のカルシウムが少なくなり、手足がしびれてきます。
そのため、どのようにして呼吸を整えるといいかを説明します。
自分の一方の手をお腹にもう一方の手を胸において呼吸をしてみてください。胸とお腹とどちらの動きが大きいでしょうか。過呼吸のときには、お腹で呼吸(腹式呼吸)をするほうがよいです。
1.まず片手をお腹、片手を胸におきます。
2.お腹のほうがよく動くようにお腹で呼吸をします。
3.4秒かけて息を吸います。
4.3秒とめます。
5.そして、8秒かけてゆっくり息をはきます。
これを5回以上繰り返すと、しだいに呼吸が整って、手足のしびれも軽くなっていきます。
はじめは難しいかもしれません。練習すると上手になってきますので、時々過呼吸を起こしてしまうという方は、落ち着いているときに練習してみましょう。